メルセデス・ベンツとLiquid AI、北米で車載組み込みインテリジェンスの拡大に向けた戦略的パートナーシップを締結

メルセデス・ベンツは本日、北米において第3世代および第4世代のMBUX1を搭載するメルセデス・ベンツ車向けに、組み込み型のオンデバイス・インテリジェンスを拡大展開するため、Liquid AIとの複数年にわたる戦略的パートナーシップを発表しました。本パートナーシップは、車載サービスにおけるリアルタイムで、プライベートかつローカルに完結するAI体験の性能を大規模に高め、次世代の車載インテリジェンスを実現することを目的としています。組み込み型のLiquid Foundation Models(LFM)は、クラウドに依存せず、高速でプライベートな自己完結型AIを提供します。これにより、音声操作、車両機能、文脈理解がシームレスに統合され、MBUXバーチャルアシスタント(MVA)は、より高機能な車内体験へと進化します。

なお、本パートナーシップでは、ドライバーと車両の関係性を、さらに自然でストレスのないものに進化させることを目指しています。自社開発のMercedes-Benz Operating System(MB.OS)ソフトウェアアーキテクチャを基盤とするこの協業により、高度な音声技術の初の量産展開に向けた道筋が開かれ、その時期として2026年後半を目標としています。

この戦略的協業により、車両への組込み知能を拡大し、北米のお客様に向けて AI 音声機能を強化していきます。Liquid AI とともにオンデバイスの音声認識、言語理解、推論を進化させることで、次世代の直感的かつマルチモーダルな車内体験の基盤を築きます。早ければ 2026 年後半に最初の量産導入を目指しています。
Jörg Burzerメルセデス・ベンツ・グループ AG 取締役会メンバー、最高技術責任者(開発・調達担当)

この提携を通じて、メルセデス・ベンツは車載音声インタラクション・スタックの中核要素を車両に搭載し、音声、言語理解、推論にわたって、高度な顧客体験を実現します。Liquid AIは、オンデバイス実装向けに特化した、効率が高く省リソースな基盤モデルに関する深い専門知識で際立っています。音声をデバイス上で処理することで、この協業は日常の運転シーンにおいて、より一貫した体験を提供します。低遅延と高効率を重視することで、Liquid AIのモデルは、クラウドとの継続的なデータ交換に頼ることなく、自然な会話型インタラクションをサポートします。

ソフトウェア・デファインド・ビークルは、物理世界における AI 活用のなかでも最も重要なもののひとつであり、メルセデス・ベンツはそれにふさわしい厳密さで取り組んできました。車内知能の全体にわたって、私たちは単なる機能ではなくインフラを構築しています。Liquid のモデルは、すでに車両に搭載されているハードウェア上で動作するよう設計されており、クラウドに依存することなく、高速でプライベート、かつソブリンな知能を提供します。これが車載 AI にとって正しいアプローチだというメルセデス・ベンツの確信は、私たち自身の考えと一致しています。
Ramin HasaniLiquid AI 共同創業者兼 CEO

本パートナーシップは、既存のクラウドベースの大規模言語モデル(LLM)やコンピューティング・エコシステムを補完するものであり、効率的な組み込み型インテリジェンスを北米の第3世代および第4世代MBUX¹搭載メルセデス・ベンツ車に直接導入します。メルセデス・ベンツはこのアプローチにより、日常的なあらゆるユースケースにおいて、お客様へ最大の価値を提供することを目指しています。今後、メルセデス・ベンツとLiquid AIは、将来的な製品開発におけるその他の領域においても、さらなる協力を模索していく予定です。

1 第3世代:モデルイヤー(MY)24以降のEクラスおよびCLE、MY25~26のCクラス(ICE)、MY25~27のGLC(ICE)、MY26~27のGT 2ドアおよびSL。第4世代:MY26以降のCLA(BEV)、MY27のCLA(ICE)、MY27のCクラス(ICEおよびBEV)、MY27のGLB(ICEおよびBEV)、MY27のGLC(BEV)、MY27のEQSセダン、MY27のGLE/GLS、MY27のSクラス、MY27のAMG EA GT 4ドア。

‍