Liquid AI、Qualcomm Technologies と協力し、Snapdragon 搭載デバイスにパーソナル AI コンテキストを提供
Liquid AI は本日、Snapdragon Summit 2026 において、オンデバイスのコンテキストレイヤーである Liquid Context が Snapdragon® プロセッサー向けに最適化され、特に Qualcomm® Hexagon™ NPU を活用していることを発表しました。Qualcomm Technologies との協力により、Liquid Context は Snapdragon プロセッサー搭載デバイスからのシグナルをもとにユーザーに対する持続的な理解を構築し、デバイス上、クラウド、またはその両方で動作する AI エージェントが関連するコンテキストを利用できるようにしました。これによりデバイスメーカーは、Liquid AI の効率的な組み込みエージェントである Liquid Agent とあわせて、より能動的でパーソナライズされた、信頼性の高い AI 体験を実現するための基盤を得られます。
あらゆるエージェントをより便利にするパーソナルコンテキスト
役立つエージェントには、ユーザーにとって何が重要か、そしていつ支援が必要かを理解することが求められます。Liquid Context は、ユーザーの許可のもとでデバイスのシグナルから学習し、日々のルーティン、好み、ニーズへの理解を構築して、その理解を常に最新の状態に保ちます。また、デバイスと、サードパーティ製エージェントや Liquid Agent を含むユーザーが選択したエージェントとの間で、共有のコンテキストレイヤーを提供します。Context が理解を提供し、エージェントはそれを活用して推論し、次のステップを提案し、許可を得たうえでアクションを実行します。パーソナルコンテキストはローカルで構築・維持され、関連するコンテキストはユーザーの許可に応じて接続されたエージェントに提供されます。
「パーソナル AI は、あなたがどのように暮らし、何を、いつ必要としているかを理解することから始まります」と、Liquid AI の CEO 兼共同創業者である Ramin Hasani は述べています。「Liquid Context はその理解をデバイス上で構築するため、あなたが選んだエージェントは、より的確な支援を提供し、ニーズを先回りして予測できます。Hexagon NPU により、こうした継続的なローカルインテリジェンスが実用的なものになります。私たちは共に、人々が日々頼りにしているデバイスにパーソナルコンテキストをもたらしていきます。」
この理解を最新の状態に保つうえで、効率的な NPU 実行は欠かせません。Liquid Context はバックグラウンドで動作するよう設計されており、更新のたびにクラウドモデルで処理することなく、許可されたデバイスシグナルを有用なコンテキストに変換します。エージェントはそのコンテキストを活用して、支援が役立つタイミングを見極め、ユーザーの優先事項を反映した形で応答できます。
Liquid Context によって実現される体験の例は次のとおりです。
- 家族の緊急事態への対応:子どもが体調を崩し、学校へ早めに迎えに行く必要があるというメッセージが届きます。Liquid Context は、関連する家族のコンテキストとユーザーの優先事項を提供します。接続されたエージェントはカレンダーを確認し、重要な予定を守りつつ移動できる会議を特定して、ユーザーが承認するためのリスケジュールのメールを作成します。
- カンファレンスの 1 日をパーソナルな振り返りに:ネットワーキングと基調講演に費やした 1 日の後、Liquid Context は、LinkedIn で振り返りを共有したいというユーザーの好みや文章のスタイルを、その日の関連コンテキストとあわせて提供します。接続されたエージェントは、ユーザーがアクセスを許可した写真を選び、本人らしい文体で投稿の下書きを作成して、確認待ちのキューに追加します。
- ランニングのコンテキストを車へ引き継ぐ:ユーザーはスマートフォンを家に置き、スマートウォッチを着けてランニングに出かけます。ウォッチは、自己ベストの更新を含むランニングに関するコンテキストをローカルで記録します。ユーザーが車に戻ると、そのコンテキストが許可のもとでローカルに同期されます。車のエージェントはユーザーを祝福し、好みに合わせて車内を冷やし、リカバリー用スムージーを買うための立ち寄り先を提案します。
Liquid Context を Snapdragon プラットフォームへ
Qualcomm Technologies と Liquid AI は、Snapdragon プラットフォームにおける Liquid Context のパフォーマンスをさらに高めるため、追加の協業機会を検討しています。これにより OEM はパーソナルコンテキストをデバイスの組み込み機能として提供できるようになり、ユーザーはより簡単に Liquid Context を有効化できるようになります。対応する組み込み型、クラウド型、ハイブリッド型のエージェントは、そのコンテキストを活用して、能動的でパーソナライズされた支援を提供することも可能になります。
エージェント体験のためのプラットフォームを選定する OEM にとって、今回の最適化は、AI ワークロード向けに設計された Hexagon NPU ハードウェアと、デバイスのシグナルをエージェントにとって有用なものにする Liquid Context ソフトウェアを組み合わせるものです。これによりメーカーは、自社が選択するエージェントやサービスをサポートしながら、パーソナルコンテキストを追加する道筋を得られます。
「Qualcomm Technologies は、デバイス、エッジソリューション、データセンターにわたる AI の進化の最前線に立ち、世界中の消費者にますますインテリジェントでパーソナライズされた体験を届けるためのイノベーションを推進しています。業界をリードする Snapdragon プラットフォームと、Liquid AI のような企業の革新的な AI 技術を組み合わせることで、次世代のエージェント型 AI 体験の加速を支援しています。」– Durga Malladi 氏(Qualcomm Technologies, Inc. EVP & GM, Technology Planning, Edge Solutions, and Data Center)
Hexagon NPU:コンテキストとエージェントのために設計
継続的なコンテキスト処理と応答性の高いエージェント実行には、いずれも効率的なハードウェアが不可欠です。Liquid AI は、Liquid Context のメモリーレイヤーと、それとは別に Liquid Agent を支えるエージェントモデル LFM2.5-2.6B を、Snapdragon プロセッサーの処理能力、メモリーアクセス、低レイテンシを活用できるよう最適化しました。次世代の Hexagon NPU は、スカラー、ベクトル、行列処理と専用のトランスフォーマー用ハードウェアを組み合わせ、これらのワークロードを高速化します。この組み合わせにより、日常的なデバイスの電力制約の範囲内で、継続的なコンテキスト更新と高性能な組み込みエージェントをサポートできます。
Liquid Agent:OEM 向けの効率的な組み込みエージェント
組み込み型またはハイブリッド型のエージェントを構築する OEM は、Liquid AI と連携して Liquid Agent を評価することもできます。Liquid Agent は、最先端かつ効率的なエージェントモデル LFM2.5-2.6B を搭載し、Hexagon NPU での実行に最適化されています。Liquid Agent はメーカーのハードウェア、サービス、インターフェース、ブランドに合わせてカスタマイズでき、Liquid Context を活用してパーソナライズされた能動的な支援を提供できます。Liquid Context はこのビジョンを支える共有コンテキストレイヤーとして、許可のもとで関連する理解とタスクの状態を保持し、異なるエージェントがユーザーの中断したところから作業を引き継げるようにします。OEM は、Hexagon NPU と Liquid Context を自社が選択するエージェントの基盤として活用でき、独自の効率的な組み込み型またはハイブリッド型エージェントが必要な場合には Liquid Agent を評価できます。